使い方
PictBatch は、複数枚の写真に同じ編集ルールをまとめて当てつつ、必要な 1 枚だけ個別に直して一括書き出しするアプリです。SNS・EC・カタログのように「同じ見た目を何十枚も繰り返す」作業向けです。クラウド同期やログインはありません。編集はセッション単位で、ホームに戻ると未保存の変更は破棄確認のあと消えます。
基本の流れ
1 セッションあたり最大 100 枚まで取り込めます。超過分は取り込まれず、先頭 100 枚のみ使えます(通知あり)。
長辺が 4096px を超える画像は、拒否せず 4096 に縮小して取り込みます。対応形式は PNG / JPEG / WebP / BMP。GIF は先頭フレームのみです。
透過や塗りつぶしなどで一時ファイルが増える見込みが大きいとき、取り込み前に空き容量の目安ダイアログが出ます(キャンセルでホームに留まります)。
アスペクト比が大きく異なる画像を混在させた場合、確認ダイアログが出ます。続行できますが、揃えたいときは先に共通のトリミング/リサイズをかけてください。
- ホームで画像を選ぶ(写真アプリ/ギャラリー、またはファイルから複数選択)。1 枚以上取り込めたら共通編集に進みます。
- 共通編集(Global)で全枚に効くルールを作ります。プレビューは画像リスト先頭の 1 枚です(レイヤーバーの「読み込み画像」で並べ替え・ソート可能)。作業モード中は適用(✓)で確定、キャンセル(×)で破棄します。
- 「次へ」ですべての写真。全枚の結果がグリッドで見えます。
- サムネをタップして個別編集(Individual)。戻るとプレビューに反映されます。
- 書き出し設定を開き、「すべて書き出し」で保存先を選びます。
読み込み画像
共通編集・個別編集のレイヤーバーから「読み込み画像」を開くと、取り込んだベース画像の一覧が見えます。ドラッグで手動並べ替え、または読み込み順・作成日順・名前順でソートできます。
リスト先頭の画像が共通編集のプレビューになります。並びは連番テキスト(行番号)と書き出し連番にも反映されます。
共通編集と個別編集
調整はカテゴリ単位で上書きされます(トリミング、リサイズ、色調、反転など)。個別で一度確定したカテゴリは、そのカテゴリ全体が個別値になります。回転は「未設定(共通に従う)」と「0° 固定」が区別されます。
解像度が違う写真でも、スタンプや文字は各キャンバスの短辺に対する相対サイズで揃います。出力の縦横比や解像度そのものを揃えたいときは、先に共通のトリミング/リサイズをかけてください。
| 共通編集 | 個別編集 | |
|---|---|---|
| 対象 | 全画像の共通調整・共通レイヤー・共通マスク | その 1 枚の上書き・個別レイヤー・個別マスク |
| プレビュー | 先頭画像 | 選んだ 1 枚 |
| 共通レイヤー | 文言・画像ソースなど中身を編集 | 位置・大きさ・回転・非表示・色調の上書き(中身は共通編集側) |
| 色調「共通に戻す」 | なし | ベース写真の色調だけ共通設定に戻せます |
編集ツール
下部のチップから選びます。トリミング・リサイズ・透過・マスク・ペイント・塗りつぶし・テキストなどは作業モードになり、確定またはキャンセルします。元に戻す/やり直しも使えます。
トリミング
領域は各画像のキャンバスに対する比率で指定します。共通トリミングは同じ比率を全枚に当てます。プリセットはオリジナル / 1:1 / 4:3 / 3:4 / 16:9 / 9:16。カスタム比率も入力できます。
リサイズ
出力の幅・高さを変えたいときだけ使います(フィット / フィル / ストレッチ、FHD などのプリセット)。使わなければ、回転・クロップ後のキャンバスサイズがそのまま出力サイズです。書き出し画面に別サイズ指定はありません。
透過
対象は選択中のベース写真、または画像レイヤーです。共通編集で確定すると全枚処理と進捗が出ます。一部失敗しても成功分は残り、全体の取り消しはしません。
- AI 背景透過: 端末内で背景除去します。画像ごとに実行し、先頭の結果をコピーしません。iOS / Android で利用できます。デスクトップは対応端末のみです。
- 手動背景透過: つながった近い色をタップして透過します。
- 同色透過: 色を拾って近い色を透過します。
- ペン透過 / ペン復元: ドラッグで透過、または透過前の画素を復元します。
マスク
モザイクまたはぼかしです。矩形・楕円・ブラシで領域を指定し、内側/外側と強度を変えられます。「全体に適用」で全面にも掛けられます。個別マスクがある画像は、共通マスクは使わず個別だけです。
色調
明るさ・コントラスト・彩度・露出・ガンマ・セピア・グレースケール・色相・ぼかし・ノイズ・シャープ・不透明度を、今選んでいる対象だけに掛けます(ベース、またはそのレイヤー)。見た目を 1 枚の画素にまとめたいときはレイヤーの結合を使います。
回転
左右反転・上下反転・90° 回転です。ベース、または選択中の画像レイヤーに効きます。
ペイント
ブラシ / 矩形 / 楕円 / 消しゴムです。ツールバーから開くと常に新しいペイントレイヤーができます。既存のペイントはキャンバスをタップするか、選択して AppBar の編集から直します。消しゴムはそのレイヤーの描画だけ消し、下の写真は消しません。バケツ塗りはペイントではなく「塗りつぶし」ツールです。
塗りつぶし
隣接バケツと同色塗りです。透明画素は対象外です。テキストレイヤーには使えません。共通編集でベースを対象に確定すると、全枚へ同じ操作を再適用します。
配置
レイヤーを選び、左上から右下までの 9 点へスナップします。右の矢印で 0.1% ずつ微調整できます。
テキスト
新しいテキストレイヤーをツールバーから追加して編集します。既存のテキストはキャンバスをタップするか、選択して AppBar の編集から直します。大きさはコーナーハンドル、移動は枠のドラッグです。フォント・太字・斜体・揃え・色が選べます。共通テキストの文言変更は共通編集、個別では主に位置だけです。
- 共通テキスト: 全枚同じ文言です。
- 連番テキスト: 広いエディタで 1 行が 1 枚(リスト順)に対応します。足りない行は空です。
スタンプ
標準(デコ/感情/テキスト/シーン)と、自分で追加するカスタムがあります。画像レイヤーとして載ります。
レイヤー
種類は画像 / テキスト / ペイントです。重ね順は下からベース → 共通レイヤー → 個別レイヤー。新規は手前(上)です。ペイントとテキストの中身の編集はキャンバスのタップか AppBar の編集です。
下部バーで追加(ギャラリー/ファイル。任意でクロップ)、表示切替、削除、結合ができます。結合は確認後、見えている重ねを 1 枚の画素に焼きます(元に戻すで巻き戻せます)。
共通レイヤーは全枚で同じ定義を共有し、個別では位置・非表示・色調の上書き・(ペイントなら描き込みの差分)を変えられます。個別編集では共通レイヤーは削除できません(非表示のみ)。
すべての写真と書き出し
すべての写真は共通+個別をマージした見た目です。書き出し設定と「すべて書き出し」はこの画面から開きます。出力のピクセルサイズ指定はありません(サイズはリサイズツールが正本です)。
- ファイル名: 元の名前、または接頭辞+タイムスタンプ+連番+接尾辞
- 形式: PNG / JPEG / WebP
- JPEG / WebP の品質
- メタデータ保持(可能な範囲)
書き出し時の注意
「すべて書き出し」のあと、枚数と出力サイズの目安を確認してから保存先フォルダを選びます。
書き出し中は進捗と「中断」ボタンが表示されます。中断しても、それまでに保存できた枚数は残り、件数が知らせられます。
完了後、成功/失敗件数が表示されます。元ファイル名で衝突する場合は上書きせず連番サフィックスが付きます。モバイルでは写真ライブラリへの保存権限が必要なことがあります。
アプリ設定
テーマ(システム/ライト/ダーク)、言語(日本語/English)、利用規約・プライバシー・サポート、バージョン、共有、ストア評価などです。ファイル形式やファイル名はここではなく、書き出し設定で変えます。
実務でのコツ
編集プリセットの保存、書き出し時だけの別サイズ指定、GIF 全フレーム処理は現バージョンではありません。
- まず共通でトリミング/リサイズしてキャンバスを揃える。
- 色調・透過・文字・スタンプを共通で載せる。
- すべての写真から例外だけ個別編集する。
- 書き出し設定を決めて一括保存する。